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ラボの紹介

1、研究テーマ 2、ラボの見取り図 3、ラボの内部
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1,研究テーマ

 当研究室では生理活性ペプチドを中心にして研究を行っています。

 ヒト・ゲノム・プロジェクトがこの1〜2年以内に完了し、21世紀初頭にはゲノムの構造解析からポストゲノムの蛋白質の機能解析が次の重要な研究課題と予想されます。ゲノム情報によるとヒト遺伝子にはG蛋白共役型受容体のうち、リガンド不明な、いわゆるオーファン受容体が500〜700種類存在し、これらの内因性リガンドは先端的創薬の重要な候補であります。実際、現在われわれが使用している薬剤のうち、生理活性物質の受容体をターゲットとするものが約70%を占めています。このことから、オーファン受容体は新薬開発の魅力的な標的であり、内因性リガンドの同定をもとに、受容体のスーパーアゴニスト(作用薬)やアンタゴニスト(阻害薬)の開発を行うことは、新しい薬剤や治療法に結びつく重要な研究課題であると考えます(ことはそう簡単ではないのですが)。

当研究室では以下の研究を行っています。

A. 成長ホルモン分泌促進および摂食亢進性のペプチド・ホルモン、グレリンの研究

 グレリンは胃から精製されたアミノ酸28個からなるペプチド・ホルモンで、その3番目のセリン残基が脂肪酸のオクタン酸によって修飾されています。この修飾基は活性発現に必要で、このような修飾構造はこれまで知られていません。グレリンは下垂体に作用して成長ホルモン分泌を促進し、脳内においては摂食行動を促進します。グレリンの連続投与によって、体重増加、脂肪組織の増大が見られることから、グレリンは生体のエネルギー代謝調節において、抗肥満ホルモンのレプチンに拮抗するホルモンであると考えられています。

 グレリンは私が苦労のすえ発見したホルモンです。研究を志して、グレリンを発見するまで、なんと20年近くかかってしまった(発見できたから、まだいいか---)。それだけに、グレリンに対する愛着はひとしおで、可愛らしくてしかたがない。どうか、大きく育って、将来、病気の治療などに使われて欲しいと思います。

B. 神経ペプチド、ニューロメジンU (NMU)の研究

 NMUは私が宮崎医科大学の大学院であった時に、南野先生(現・国立循環器病センター)が発見された生理活性ペプチドです。強力な平滑筋収縮活性を示すのですが、詳しい生理機能は長い間不明でした。2000年にわれわれのグループを含めて、いくつかの研究グループからほぼ同時期に、NMUの受容体の同定が発表され、ようやくリガンド・受容体の組み合わせが明らかになり、生理作用の解明が進んできました。現在、ニューロメジンUの機能として、摂食抑制作用、ストレス反応の調節、痛みの制御など、興味ある作用が明らかになりつつあります。ニューロメジンUにはまだまだ面白い生理作用がありそうで、これからも研究を続けていくつもりである。

C. 新しい生理活性ペプチドの探索

 グレリンやNMUの研究とともに、新しい生理活性ペプチドを、是非この久留米の地で発見したい。オーファン受容体がこんなにもたくさんあるのだから、もうひとつくらい私に微笑んでくれることを夢見ています。Hitch your wagon to a star! 理想を高く掲げて、研究を進めたいと思います。 

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